英語を生かせば未経験でも採用されやすい事務仕事は?

英語を必要としている貿易事務

Aさんは、留学経験を生かせる仕事として、現在、貿易事務として働いています。Aさんが貿易事務を選んだのは、派遣会社の紹介でした。当時Aさんは、留学から帰ってきたばかりで、アピール出来る事は英語だけ。それでも、派遣会社はAさんを貿易事務に推薦しました。

貿易事務は、貿易知識を必要とする仕事です。海外とのやり取りが主となっている為、勿論、英語の能力が必要となる仕事です。しかし、そのほかにも、貿易事務に必要なスキルがあります。商品の卸業や受発注、資料作成、運送配送の手配などの営業事務的な仕事、代金の回収、支払いなどの経理事務的な仕事、関税や消費税の納付、輸入輸出に関わる通関手続きなどの貿易知識が必要です。更に、こうした仕事には、パソコンスキルを必要としています。

このように、貿易事務は多くのスキルを必要とします。では、なぜ未経験のAさんが、貿易事務に推薦されたのでしょうか。

それは、Aさんが英語を話す事が出来るという点でした。貿易事務は、貿易知識や経理処理、営業アシスタント能力など、必要なスキルはあるものの、こうしたスキルにおいては、仕事をする上で十分身に付ける事の出来るものとなっているからです。それに比べて、英語は、今すぐ身に付けられるスキルではありません。言葉ですから、一人一人使う表現が若干違う事があります。そうした事に対応する為のスキルとして英語を話す事が出来るという事が、他のスキルよりも優先されたという事なのです。実際に、貿易事務は、高いスキルを必要としていますが、未経験からでも採用されやすい仕事となっています。それは、Aさんの場合のように、英語という即戦力が何よりも重要だからなのです。